不動産の広告では、毎月の支払い例がのっていて、毎月◯万円からとか、ボーナス◯万円とか書いてあるのを目にしたことがあると思います。
今回は住宅ローンのボーナス払いについて、どのような仕組みか解説いたします。
結構単純なのですぐにわかると思います。
ボーナス払いとは
ボーナス払いの仕組みは簡単です。
5000万円を借りた時に、毎月返済分とボーナス返済分を分けることができ、毎月の返済を抑えることが出来るものです。決めるのはローンを借りる際に毎月はいくら、ボーナスはいくらって設定するものです。
例えば借入総額5000万円の内、毎月返済分4000万円とボーナス返済分1000万円に分ける事で、5000万円分をそのまま毎月返済するより、毎月の返済を減らすことが出来ます。
支払いで考えてみましょう。
年間の支払いが240万円だった場合、毎月支払いのみだと毎月20万円になります。ボーナスの際に20万円づつ、合計40万あてた場合には、毎月支払い約16万円になります。
年間支払い240万円-ボーナス40万円÷12ヶ月
結構単純ですよね。
ボーナス払いで楽になったは勘違い
ボーナス払いを考えている方は上記で年間支払い額が変わらないこと、そして総支払額に違いがないことに気がついたと思います。
年間の支払額が変わらないなんて、よーく考えれば当たり前の事なんですが、忘れがちになります。
そのため、資金計画などでボーナス払いを入れて考えると家計が楽になった、これなら支払っていけそうと思うのはは勘違いです。
ボーナス払いによって無理な資金計画にも感じなくなってしまい、自分には合わない様な大きな買い物にならない様に注意が必要です。
ボーナス払いにできる割合
金融機関によって違いがある様なのですが、割合が大きいところでも50%までの銀行が多い様です。
総借入金額が5000万円の場合には、ボーナス払いに当てられるのは2500万円までという事です。
ボーナス割合が50%の場合、毎月支払いが10万円だった時、ボーナス支払いの月にはいくら払うかもうお分かりですよね!
70万円です。(毎月支払い分10万円+ボーナス分60万円)
ボーナス払いのリスクは?
ボーナス返済を選択される方の場合、ボーナス分として1回20万円から30万円以上を設定される方が多い様な気がします。
ボーナス分で1回10万円ぐらいだと、毎月返済は2万円も低くならないので、物件金額にももちろんよりますが、そんなに大きな効果は感じません。
ボーナス1回20万円になると、3万円ぐらいは毎月支払いに変動が出てくるので、選ぶとしたら20万円以上と感じませんか?
20万円以上にボーナス払いを設定してしまうと、ボーナスがなくなった時などに対応出来るでしょうか?
大手に勤めていて安心と思っていても、会社の不祥事により業績が著しくダウンしてしまった時には個人の力ではどうしようもなく、ボーナスがなくなってしまうってこともゼロではないと思います。
ボーナスがない会社へ転職だったり、会社を辞めてしまっていきなりフリーの仕事だったりに興味が出てしまった時には、毎月はなんとかなったとしても大きなボーナス設定分は支払いできない可能性があります。
最後に
ボーナス払いについてどう感じましたか?
不動産購入においては毎月のローン返済のほか、固定資産税を払わなければいけなかったり、マンションの場合修繕積立金が上昇したり、戸建ての場合も将来の修繕費を自分で貯めておかなければいけません。
ボーナス払いでなんとかなりそうだって思う資金計画であれば、一度冷静になって見直した方がいいでしょう。
営業以外の方に資金計画はアドバイスもらって進めていくことをお勧めします。
最近質問などいただける様になりましたが、少しでもお役に立てればと思っているのでお気軽に頂ければ幸いです。
それではまた別の記事で!
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